中国の庶民たちと農村部に住む農民は一体どのような生活をしているのでしょうか。
一般的に、中国庶民の生活は日本人と変わらないところがあります。
ここでは、中国庶民と農村部に住む農民の生活の違いについてお話しします。
農村部に住む農民の経済状況
中国の農村部に住む農民たちの中には貧困に悩む人も少なくありません。
北京や上海に住む中国庶民たちの月収が300万円から400万円になるのに対し、農村部では年収が10万円に満たない人もたくさんいます。
中国政府は、年収が4万円に満たない人たちを貧困層と定めており、中国には5,500万人の貧困層がいると発表しました。
しかし、この貧困層は実際には1億人はいると言われており、そのほとんどは農村部の農民だと言われています。
彼らは貨幣経済に参加することができないため、戦前のような生活を今でも送っています。
もちろん、発展している北京や上海などの大都市に出てきて仕事ができれば良いのですが、共産国家では居住地や職業が既に決められているため、農民はその地域で農民をするしかありません。
出稼ぎをしてしまったら、それは違法となり、見つかれば重罪となります。
貧困農民たちの生活
それならば、貧困層の農民はどのような生活をしているのでしょうか。
中国の大都市に住む庶民たちはアパート等に住み、極めて一般的な生活をしています。
しかし、貧困層にある農民たちはそうはいかず、トタン屋根やブルーシート、土屋レンガなど、お金をかけることなく手に入れることができるもので作られた家に生活しています。
家具はもちろんなく、土間で調理をしたり食事をしたりします。
その様子は戦前の日本と似ていますね。
また、布団などもありませんから床に直接寝転んで寝るという形が一般的です。
中国の庶民たちの生活
農村ではない地域に住む庶民たちは、基本的には日本人と似たような生活をしています。
しかし、中国では全体的に賃貸家賃が高騰しており、ルームシェアが一般的です。
独身ならなおさらですが、たとえ新婚であったとしても2人きりのアパートを借りることができず、ルームシェアをするということがあります。
考え方が違う他人とルームシェアをすることにより、ストレスが溜まってしまうという若者も少なくありません。
しかし、中国は公務員などであれば年収も高くなりますが、例えば店員であったりすれば年収が100万にも満たず、自分だけのアパートを借りるような余裕は無いのです。
中国では共働きが一般的ですが、これは共働きをしなければ生活ができないという背景も影響しています。
まとめ
いかがでしょうか。
中国庶民と農村部の農民たちは生活形式が全然違うということがわかりますね。
そもそも収入が違うのですから、生活が違っても当たり前です。
しかし中国は格差が激しくなっており、その解決が今後の課題となります。